チャン・ディック「Chai Wan Fire Station」Chan Dick "Chai Wan Fire Station"
CASE TOKYOでは、4月21日(土)から5月12日(土)まで、Chan Dick(チャン・ディック)の展覧会「Chai Wan Fire Station」を開催いたします。Chan Dick(チャン・ディック)は香港を拠点にする写真家で、彼が国際的に評価されるきっかけとなったのが、同名写真集(Case Publishing 刊)に収録された《Chai Wan Fire Station》でした。
ある日オフィスで仕事をしているときに、チャイワン消防局を俯瞰した光景をバスルームから見つけました。その光景は想像していた以上にたくさんのことが起こる眺めでした。トレーニング以外にも、消防士たちはバレーボールをしたり、消防車を洗車したり、学校の郊外学習をしたりと、全てのことがひとつの小さな場所で行われていたのです。— チャン・ディック
彼が覗き見る窓から遠く下に見える小さな世界では、消防士たちが日常生活を営んでいます。その一方でチャンが魅せられた遥か上空からの撮影は、日常を逸したミニマルで美しい鳥瞰図を映し出しています。本作品は、2015年の[Hong Kong Photo Book Awards]、2016年[Tokyo International Foto Awards]を受賞し、アジアを中心に注目される作品として評価されています。
Events
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トークイベント: Chan Dick (チャン・ディック) x タカザワケンジ(写真評論家)2018年5月12日13:00-14:30現在CASE TOKYOで開催中の展覧会「Chai Wan Fire Station」の関連イベントとして、同作の写真家チャン・ディック氏が来日しトークを行います。ゲストには写真評論家のタカザワケンジ氏をお迎えし、「Chai Wan Fire Station」の世界観から香港や東アジアの写真の現在まで多角的にお話いただきます。日本語と広東語の通訳は、Zen Foto Galleryギャラリーマネージャーのマー ボンワイ ボニー氏が担当します。
日時:2018年5月12日(土)13:00–14:30 | 開場12:45
場所:CASE TOKYO 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1F
料金:1,000円
定員:30名
Artist
陳的 CHAN Dick
香港を拠点とする写真家。消防署での日常を俯瞰で捉えた「Chai Wan Fire Station」の作品で、2015年にHong Kong Photobook Awards、2016年にTokyo International Foto Awardsを受賞。2017年9月にはCase Rotterdam(ロッテルダム)にて個展を開催。
チャンは、香港における社会政治問題をテーマにした作品も発表している。社会変革を求める学生団体を写し出した作品「No Compromise」(2014年)は、International Photography Awards (IPA) のprofessional editorial/political category3位を獲得した。