地平 第11号
百々俊二、阿部淳、山田省吾、野口靖子、松岡小智、赤鹿麻耶、浦芝眞史
- 判型
- 182 x 262 mm
- 頁数
- 64頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2018
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-908526-20-6
『地平』は1972年4月の創刊以降、第10号まで5年間にわたり刊行された写真同人誌です。当時、大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校・大阪)の教員を務めていた百々俊二を中心に、博多を拠点に写真活動をしていた20~24歳の学生・教員仲間とともに制作、刊行されました。激動の社会情勢を背景に、日本における写真表現が大きく揺れ動いた時代。メンバーのひとり黒沼康一は、『地平』が発信するメッセージを次のような言葉で表しています。
カメラはぼくらの武器だ。自己表現に終止する回路を断て。
写真は閉塞した感性を脅す凶器のようなものです。
見たいのはきみの写真でなく、きみの写真が開示する世界なのです。
今は亡き黒沼の残したアジテーションは時代を超え、今を生きる写真家たちをも共感させ挑発しました。そうして集まった、百々を含む20~70代の各世代の写真家7名が「大阪」をキーワードに撮影。本書は、1977年の休刊以降41年ぶりの復刊号です。