Atelier Ricken Backer

判型
257 × 182 mm
頁数
136頁、掲載作品113点
製本
ソフトカバー
発行年
2024
言語
英語、日本語
エディション
500
ISBN
978-4-908526-59-6

表紙カバー5種類有り

平成に生まれ、令和を生きる若手写真家5名が集い、制作した写真集。
Atelier Ricken Backer(アトリエリッケンバッカー)に所属する彼らは、写真を通じて個人と世界の関わりを問い直し、日常の中で浮かび上がるテーマや疑問を表現しています。本書は、各作家の独自の視点が集まり、現代社会における自己と世界の関係性について考えさせられる内容となっています。彼らの視覚的アプローチは、時代を反映させるとともに、新たな可能性を提示しているでしょう。

アルフレッド・スティーグリッツの「Equivalent」から100余年が経つ今、様々な写真作家が時代を反映させた像を世界に発信し現代写真の今がある。
オブジェクトは様々で、それぞれの時代へのアンチテーゼ、またはその時存在し得なかった思考の極地とも言える何かが産まれ今も尚、作家の結晶であるプリント・ブックとして現代にあり続けている。

私が代表・ディレクターを務めるアトリエリッケンバッカーは、写真家が集まり制作を行う場所とコミュニティーであり、所属する作家の殆どが若年層と言われる世代である。
平成に生まれ令和を生きる彼等が何に疑問関心があるのか、そして個人と世界の繋がりをどう見出し写真という形で世界と対話していくのか、今現在10代20代を生きる彼らの視覚言語に私は意義深さを感じている。

作家と世界の関係性は多種多様に変化していく社会の中で普遍である。
これから先も常に新しい可能性・価値観が現れ、時代に写真を用い声明していくだろう。
私達アトリエリッケンバッカーはその礎の一つで在りたい。

― 福島耕平(アトリエリッケンバッカー 代表兼ディレクター)