CASE TOKYOは、9月14日(土)から10月5日(土)まで村越としや展覧会「The Needle of Blood」を開催いたします。CASE TOKYOでは1年ぶり、3度目の展覧会となる本展では、2011年3月から2016年3月にかけて撮影された作品23点を展示いたします。

福島県須賀川市出身の村越としやは、東京に拠点をおきつつ、2006年以降故郷を被写体に選び、静謐でありながら力強い風景の中に、そこで過ごした自身の記憶をなぞるように継続的に撮影を行っています。家族と実家の姿を残したいという思いから帰郷時に少しずつ撮影が続けられた本シリーズを、村越自身は“ファミリーアルバム”に近いかもしれないと表現しています。地元を写し撮ることが「自身の生まれ持ったモノやコトを削りとり、最後に何が残るのかを追求する」ことであると話す村越の作品群を、是非ご覧ください。

「脈々と受け継がれてきた血という針、それぞれが思いの糸を紡ぎ、家族という刺繍を縫っていく。
写真を撮ることでぼくは家族との思い出をある地方に住む家族の記録として残していく。」

ー村越としや

Artist

村越としや Toshiya MURAKOSHI

1980年福島県須賀川市生まれ。2003年、日本写真芸術専門学校卒業。2009年、東京・清澄白河に自主ギャラリー「TAP」を設立。2011年日本写真協会賞新人賞、2015年さがみはら写真新人奨励賞を受賞。東京国立近代美術館、サンフランシスコ近代美術館に作品が所蔵されている。