点子

花代沢渡朔
判型
150 x 210 mm
頁数
368頁、掲載作品308点
製本
ハードカバー
発行日
2016
言語
英語、日本語
エディション
1500

花代 学校の帰り道 アリスの本に出会った 15 歳
点子 東京都に移住 沢渡さんに出会った 15 歳
ロンドン アリスが撮影された頃 花代 3歳
アリスの本がお気に入り この点子 3歳
花代 ロンドンに初めて住んだ 19歳
点子 東京と花代を離れる 19歳
宇宙の回転と人間の不思議

写真家の花代にとって愛娘の点子は常に大切な被写体であり続けました。花代は点子が生まれた直後から、東京とベルリンを行き来しながら成長をしていく愛娘の姿を母として、写真家として撮影を続けています。被写体の点子が幼少期に出会った1冊の大切な本が、1973年に刊行された沢渡朔による「少女アリス」でした。花代の写真には点子が絵本を読むように「少女アリス」を愛読している姿が写されています。

点子が15歳になったとき、「少女アリス」を撮影した沢渡朔と出会います。その後、点子は沢渡にとっても重要な被写体となりました。沢渡は出会い から5 年間をかけて「少女アリス」を撮影した時のような距離感で点子を被写体とした作品を生み出します。

本書は、母である花代が撮影してきた作品でもあり点子の成長の記録でもある写真群と沢渡による「少女アリス」の系譜にある作品が、点子という被写 体によって交差することによって生まれた写真集です。